Top >  スカイプ関連情報 >  福井ケーブルテレビ、ミテネインターネットによるWiMAX公開実験

福井ケーブルテレビ、ミテネインターネットによるWiMAX公開実験

6月18日、福井ケーブルテレビとミテネインターネットは、テレコムサービス協会北陸地区ネットビジネス研究会を呼んで、WiMAX実証実験の模様を公開した。

http://www.rbbtoday.com/news/20070619/42816.html

 同様なWiMAX実証実験は1~2年前より、いくつかの事業者が行っているが、具体的な数値スペックやアプリケーション用途が公表されることは少なく、今回の公開実験では同社が考える具体的な提供サービスが示され、出席者にもサービスイメージが伝わりやすい内容となった。

実験前のミーティング風景(向かって左が山崎氏)


 公開実験に先立ち、ミテネインターネット取締役 統括部長 山崎貞人氏より、今回の実験のポイント、狙い、背景などが説明された。同氏によると、2004年の福井豪雨による足羽川決壊、洪水の被害が出た当時、通信インフラが軒並み使いにくくなったが、グループ会社の福井ケーブルテレビが地域放送であるコミュニティチャネルで延々と各地の浸水の様子を放送したことが住民に高い評価を得たことが背景としてあると説明した。その時「現場から可能な限り綺麗な映像をリアルタイムに流す」ことの必要性を感じたと言う。

福井豪雨の様子(国土交通省のホームページより)


 比較的長距離に動画などを送信するために、携帯電話の回線を複数束ねて使う方法があるが、この「バルク方式」では、通信料金が非常に高くなる。そのため、初期インフラも携帯電話などに比べれば低く、運用費用、通信費用も抑えられ、なおかつ数Mbps以上のスループットを出すWiMAX方式に注目をしたそうだ。

 今回の実証実験では、3月末に免許申請をし、5月には本免許が交付された「スピード申請」も大きなポイントにあげている。通常こういった実験局の免許でも、申請から交付まで3か月から6か月程度かかるものだが、同社の場合は2か月以下と、従来のWiMAX実験と比較しても段違いに速い。同席した協会のメンバーからも「なぜなのか」と質問が出ていた。山崎氏は「単なる電波測定ではなく、利用用途を明確にしたアプリケーション、サービスを総務省、北陸総合通信局に説明し、趣旨を理解していただいたから」と説明する。

 2週間をかけて40か所以上を測定し、スループットは「10MHz/16QAMシステムでは、ほぼフルスペックの値」が出ていると説明。なお、具体的な数値については、現在も試験中であり、最終的な報告を行うまで待って欲しいとのことである。

 概要説明のあと、場所を変え、試験を行っている現場へ案内された。会議室にはところ狭しと並べられたPCや機器があり、実際に河原へWiMAX子機を持って行っている作業員と通信を行う様子を見せてくれた。

 まずはじめに現場のカメラから専用のエンコーダ/デコーダを使用したライブ中継を行った。エンコーダ側で動画のエンコード速度を1Mbpsにしているが、予想以上にクリアで、一瞬静止することがたまにあるものの、車など速い動きのものもスムーズに流れていた。

【左】WiMAX基地局のアンテナ【右】ライブ中継車


 商用サービス時の使い方イメージとしては、仮に携帯電話がつながりにくい状況が発生したとしても、WiMAXを使って現場作業員とセンターのオペレータがスカイプなどでビデオ電話を行い、映して欲しい現場の地点を確定した後エンコーダ/デコーダなどで高解像度な映像を送り、センター側の大画面テレビで状況を把握するということを想定している。山崎氏によると、リアルタイム性を確保するとともに、テレビ、新聞などへ二次配信を行い、また自治体各方面と連携することで、こういった映像を役立てたいと説明する。例えば、災害時に公会堂などへ避難している住民向けに、リアルタイムに映像を流すといった用途にも使えるとのことだ。

 次にデモンストレーションを行ったのが、監視カメラシステムである。通常の監視カメラでは単純にカメラを設置し、録画行うだけというものが多いが、今回見せてくれたのは、これに動体検知システムを組み合わせ、一歩進んだ使い方である。

 デモではリアルタイムに映し出される映像に対し、車だけを検知し、さらに左右どちらから来ているのかも区別して報告するシステムを見せてくれた。侵入検知用として開発されたシステムであるが、例えば洪水が発生した足羽川沿いにカメラを設置し、日頃から水位を監視するという用途にも使えると言う。動体検知システムを使うことで、事前に危険水位を設定しておけば、その水位を超えた途端にセンターへアラームが発報されるというわけだ。

 今回のカメラシステムを提供しているのは、ビル入館管理システム、防犯システムなどを長年手がけるケーティーワークショップで、同社が代理店として扱うIntelli-Visionの動体検知ソフトウェアを使用している。同社の製品は今まで難しいとされてきた「複数の人が入り乱れる状況」でも一人一人を区別できるなど、検知能力に優れていると言う。このシステムを使うことで、水位が増えてきた時には発報し、水位が減った時にはアラームを取り下げるといったソリューションも考えられるとのことである。

 6月に行われている1か月だけの短期スケジュールの中で、電波測定、スループット測定といった基本的なことから、アプリケーションの可用性まで測定を行っており、同席したメンバーからも「こういう風に使うのかというイメージがよく分かった」という言葉が出ていた。2.5GHz帯を使用したWiMAX免許のうち、地域向け免許は地域サービスが主眼となっており、福井ケーブルテレビとミテネインターネットは、実験段階からこのコンセプトを明確に具現したものといえそうだ。


レポーター:IRIユビテック 椋野 慎一

(RBB TODAY 2007年6月19日 22:09)

スポンサードリンク

トラックバック

この一覧は、次のエントリーを参照しています: 福井ケーブルテレビ、ミテネインターネットによるWiMAX公開実験:

» 携帯電話 daisuki from 女子高生ひまつぶしブログ♡
携帯電話キャリアの乗り換え,重視する項目は「料金」がダントツ市場調査やコンサルティングを手掛けるブランド総合研究所の調査によれば,携帯電話のユーザーが通信... [詳しくはこちら]

         

スカイプ関連情報

関連エントリー

スカイプ、ビデオ通話機能を強化した「Skype 4.0」のベータ版をリリース 日本展開に期待! 写真で見る超スリムノートPC「Voodoo Envy 133」 【8】出張便利アイテム(1)~ワイヤレスSkypeホンを活用する スカイプ、世界34か国の固定電話に「最大1万分」国際電話できる定額プラン ロジクール、30万画素センサー採用のマイク内蔵型Webカメラ ネット時代のコミュニケーションツール 「Skype」『TALKMAN』に対応 PSP専用リモコン付きヘッドセットが登場 ヘビーユーザーに朗報、スカイプが月額固定プランを開始 スカイプ、国際電話かけ放題の定額プラン発表 月額9.5ドル ネットジャパン・サイバート、Skypeゲートウェイ「SKYGO!」のラインナップを拡充 34カ国の固定電話向け無制限通話サービス=欧スカイプ〔BW〕 スカイプが新料金プランを日本でも,国内の固定電話へ167時間695円など Skype、月額695円からの定額国際通話サービス開始 スカイプ、無制限国際通話プランを発表~月9.95ドル、世界34ヵ国で イーベイの1-3月期は22%増益、「ペイパル」がけん引 「スカイプ売却の検討もあり得る」--イーベイCEOが発言 eBayトップ、スカイプ売却を臭わす発言を米誌にポロリ ハイテク大手が買い出動 スカイプ対応Wi-Fiホンセット「KX-WP800」 エバーグリーン、Bluetooth対応の軽量ヘッドセット、重さはわずか10g 松下子会社、PC不要のスカイプ電話機――屋外でも利用可能に スカイプ内蔵Wi-Fi端末セット「KX-WP800」、外ではFON APを利用 新型PSP:スカイプ対応へ 延期のマイクロホン発売で ソニーPSPでスカイプ、2カ月遅れで開始 PSP、Skype機能提供日と「マイクロホン」発売日決定 取り外せるスカイプ電話がついてるUMPC「Sungjut TangoX Nano」 海外動向、最新サービス、エキサイトとのパートナー戦略まで 無料で得られる大きな世界 読売テレビ、スカイプを利用したウェブ面接を実施~日本初「スカイプ面接」は好感触 エキサイト、Mac OS X版「エキサイトSkype」ソフトを提供開始 エキサイトとスカイプ、「Mac OS X版 エキサイトSkype」 の提供を開始 ネット電話の代名詞,Skypeの価値が半減した理由 簡単・無料のコミュニケーション スカイプを始めませんか? スカイプをターゲットとしたワームが出現 スカイプ、プレミアムサービス「Skype Pro」を説明 「はてな」を作り出す 人的ネットワークの仕組みとは 「不具合は修正済み」・スカイプ日本オフィスが会見 スカイプが8月公開の新バージョンの機能強化点を説明 スカイプ、サービス障害が復旧 スカイプが障害を説明、世界中のPC再起動でP2Pが資源不足に スカイプ、動画共有に対応したWindows向け「Skype 3.5」公式版の提供を開始 スカイプ、Windows OS 向け最新版のダウンロード開始、動画共有機能を追加 スカイプ・テクノロジーズ、動画を共有できる『Skype 3.5』を公開 FCC、無線周波数帯の「オープンアクセス」支持【WSJ】 米イーベイの4―6月期、純利益5割増 省エネPCを会員制で提供~ゾンブ、今夏からサービス開始 いまや「ネット選挙」でなければ選挙ではない 米国株:反発、FRB高官発言や決算への楽観ムードで 無線周波数帯の入札、新市場の創造も 市民メディアを確立させるためには FONはどれだけ使える?(1)---フォンは何を目指しているのか? ガンダムマニアにはたまらない!? オリジナルIP電話が登場! 「パリの街角」で英会話教育 広がるインターネット電話『スカイプ』 無料が強み 会議・筆談も アメリカのパソコンショップは楽しくないゾ! 楽天、フュージョンを買収、子会社化へ 福井ケーブルテレビ、ミテネインターネットによるWiMAX公開実験 楽天、東電からIP電話のフュージョン買収へ イーベイ、ショップ・オーナーとの関係強化をあらためてアピール 日本ポラロイドが「チベトロニカ・プロジェクト」の活動報告会 イーベイ、スカイプとペイパルによる世界的な電子商取引を目指す スカイプ、携帯電話から市内通話料で国際通話が可能な「Skype To Go」を提供 アナログ跡地電波巡り、ワシントンは大混乱【コラム】 イーベイ、スカイプとペイパルによる世界的な電子商取引を目指す 月刊誌「ENGLISH JOURNAL」を使用したオンライン英会話レッスン アルクオンライン英会話2007年6月7日よりスタート