「Virtual World-Conference 2007」レポート
7月26日(木)に、六本木ヒルズ・タワーホールAにてアジアでは初の開催となる「Virtual World-Conference 2007」が開催されました。
このイベントは、インターネット上に存在しているメタバース(3D仮想世界)の現状と今後の可能性などについて話し合うセミナーイベントで、約180名もの参加者が集まったとのこと。
今回は「Now」「Challenger」「Future」の3つのテーマで構成され、それぞれについて現在国内の仮想世界をリードしている企業や専門家達が語り合いました。
各テーマは以下のとおり。
http://rblog-media.japan.cnet.com/0039/2007/07/virtual_worldco_e908.html
セッション1「Now」パネルディスカッション
今、何が起きているのか? 「仮想世界の現状」
■パネリスト
三淵啓自氏 (デジタルハリウッド大学院教授 セカンドライフ研究室室長)
福岡俊弘氏 (株式会社アスキー取締役 週刊アスキー総編集長)
梶塚千春氏 (株式会社スプリューム 代表取締役)
新 清士氏 (ゲームジャーナリスト 立命館大学映像学部講師)
■ナビゲーター深野暁雄氏 (神奈川工科大学客員教授):VWC2007代表
セッション2「Challenger」
事例紹介企業の挑戦(マーケティング活用の可能性)
■パネリスト
谷口佳久氏 (C2cube株式会社 執行役員兼チーフエバンジェリスト)
チャールズ・ラワ氏 (ロケットプレーンキスラー社創設者・事業開発副部長)
大貫美鈴氏 (ロケットプレーンキスラージャパン 代表取締役)
伊藤 誠氏 (株式会社パルコ・シティ コンサルティング部)
三上慎一氏 (株式会社NTTデータキュビット コンサルティング本部)
川村佳央氏 (株式会社アドプレイン 代表取締役)
■ナビゲーター渡辺昌宏氏 (株式会社サイメン Virtual プランナー):VWC2007事務局長
セッション3「Future」パネルディスカッション
これから何が起きるのか? 「仮想世界の今後とWeb3.0への可能性」
■パネリスト
三淵啓自氏
野中耕治氏 (ソフトバンクモバイル株式会社 マーケティング本部)
勝野正博氏 (博報堂DYグループ i-ビジネスセンタ− センター長)
新 清士氏
西田隆一氏 (CNET Japan 編集部 編集統括)
梶塚千春氏
谷口佳久氏
奥井宏太朗氏 (株式会社SUN 代表取締役副社長)川村佳央氏
■ナビゲーター渡邉英徳氏 (株式会社フォトン代表取締役/デジタルハリウッド大学客員教授)
どのセッションもまず講演者がそれぞれの意見を述べるところから始まりましたが、やはり話題の中心となったのは今一番注目されているであろうメタバース「Second Life」。
しかし「そもそも企業や個人にとってメタバースとは何なのか?」「いかにメタバースと関わっていくか?」という大局的なテーマについて語られる場面もありました。
一番最初のセッション「Now」では、まず初めにデジハリの教授である三淵啓自先生が、「仮想空間は人と人とがコミュニケーションをとっていろいろな知識を積み重ねていく上で大事なインフラになるのではないか」とコメント。
また週刊アスキー総編集長の福岡俊弘氏は、現在の日本におけるSecond Lifeへの関心の高さが「インターネットが初めて日本に上陸した時によく似ている」と述べ、インターネットがその後普及したように、Second Lifeなどのメタバースも今後大きく発展する可能性が秘められているとコメントしました。
しかしその一方、「Second Lifeってそんなに面白いとか、すごい楽しいものではない」と”ぶっちゃけ話”が飛び出す一面も…
さらにスプリューム代表取締役の梶塚千春氏は、スプリュームのデモンストレーションを交えながら「スプリュームはネットサーフィンをウォークスルーできるようにしようという考え方。ある種のコミュニケーション構造を作ろうという考えで始めた事業」と説明。
ゲームジャーナリストの新清士氏は、日本のSecond Life報道が過熱気味であると指摘し、アメリカや韓国の事例を挙げ、日本ではゲームとしてではなくWebの流れからSecond Lifeが捉えられていると指摘しました。
次のセッション「Challenger」では、Second Life内で展開されているロケットプレーンキスラー社のSIMやC2cube会社の「BuzzVot君」のデモンストレーション、パルコのSecond Lifeを使用したテレビCMなどを例に、企業のメタバースにおけるバーチャルマーケティングの可能性について語られました。
途中、アメリカから(現地時間2:00前後)ロケットプレーンキスラー社の創設者であるチャールズ・ラワ氏がスカイプでコメントする一幕も。
ラストのパネルディスカッションでは、「5年後のメタバースを「実」という漢字を用いて話して下さい」という笑点の大喜利のようなセッション(というか無茶ぶり…)が展開されさまざまな意見が飛び出しました。
全体的に進行が常に”押し押し”で、個々のパネリストの意見をあまり聞くことが出来なかったのが残念ではありましたが、このイベントは今回が初開催なので次回開催にまた期待したいと思います。
Virtual World-Conference 2007