イーベイ、スカイプ関連の特別費用14億ドル計上へ
ニューヨーク(ウォール・ストリート・ジャーナル)米インターネット競売大手イーベイ(Nasdaq:EBAY)は1日、傘下のインターネット電話(IP電話)サービス部門スカイプに関連する特別費用約14億ドルを7-9月期に計上する予定であると明らかにするとともに、スカイプのトップ交代を発表した。
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イーベイによると、計上する特別費用のうち5億3000万ドルは、2005年のスカイプ買収関連の支払いを完了させるためのもの。約9億ドルは、スカイプの財務の長期見通しを見直したことによるのれん代の評価損。
またイーベイは、スカイプの共同創業者の1人で最高経営責任者(CEO)のニクラス・センストローム氏が同職を退任したと発表した。同氏は非常勤会長に就任する。同氏は03年にヤヌス・フリス氏と共同でスカイプを創業し、音楽ファイル交換ソフト「KaZaA(カザー)」を開発したことで知られる。また2人は今年、動画配信プロジェクト「Joost(ヨースト)」を立ち上げた。
イーベイに長年在籍し8カ月前からスカイプの社長を務めていたヘンリー・ゴメス氏は、イーベイの上級副社長に就任する。またスカイプの正式な後任CEOが決まるまで、イーベイのマイケル・ファン・スバーイ最高戦略責任者(CSO)がスカイプの暫定CEOを務める。スカイプの新社長を指名する予定があるかどうかについては明らかにしなかった。
スカイプは26億ドルでイーベイに買収され、08年と09年上半期の業績次第ではスカイプの元株主がさらに最大17億ドルを受け取れることになっていた。イーベイは「スカイプのアクティブユーザー急増の見込みと実際の成長を踏まえると、5億3000万ドルを支払うのが妥当」としている。
スカイプのIP電話サービスは、ユーザーのコンピューターからスカイプの別のユーザーに無料で電話をかけることができる。また、スカイプのユーザーではない人の携帯電話に電話をかけるなど、さまざまなサービスを低料金で提供している。スカイプの4-6月期の売上高は前年同期の2倍超の9000万ドルと、イーベイの総売上高の約5%を占めた。スカイプの登録者数は約2倍の2億2000万人に達している。
イーベイ幹部は、スカイプ買収の恩恵を受けるまでには予想以上に時間がかかったと認めている。スカイプ買収は、中核事業のネット競売以外にも事業の幅を広げるための方策とみられている。
米小売りチェーン大手ウォルマート・ストアーズ(NYSE:WMT)は今年、1800店舗の電子機器売り場にスカイプのIP電話サービス向けのさまざまな機器を並べ、主要な客層にスカイプを紹介した。スカイプは国際電話利用者を中心に支持を集めたが、同社のサービスは一般にはまだあまり知られていない。