くらしのエコノ:物価高騰時代の節約術 及川晋哉さんに聞く /北海道
◇ファイナンシャルプランナー・及川晋哉さん
◇ネット活用がカギ--価格比較やクーポン入手
http://mainichi.jp/hokkaido/seikei/news/20080224ddlk01020329000c.html
灯油やガソリン価格が高騰し、食品の相次ぐ値上げが家計を圧迫する中、どのように家計を見直し、出費を抑えるべきかが改めて注目を浴びている。「お金のソムリエ」を自任し、節約術のアドバイスもしているファイナンシャルプランナー、及川晋哉さん(47)=札幌市西区=に聞いてみた。【木村光則】
■□お金の流れ把握を
及川さんは「インターネットを活用することが大切」と話す。「ガソリンスタンドのガソリン価格を細かく比較したサイトを使えば、少しでも価格の安いスタンドを見つけられる。1リットル10円でも安くなれば、満タンでは500円の節約です」
日本マクドナルドの携帯サイト「トクする ケータイサイト」では、無料の会員登録をするだけで毎週、会員限定のクーポンや商品情報が送られてくる。会員は店頭で携帯電話のクーポン画面を提示するだけで、商品を割引価格で購入できる。会員は既に500万人を超えているという。
日々、何気なく使っている飲食費も軽視できない。及川さんは「例えば、小売店ではなく喫茶店でコーヒーを購入する習慣がある人は積み重ねると結構な支出です。毎日、700円の弁当を買う人と500円の弁当で済ます人では1カ月で5000~6000円の差がつく」と指摘する。「自分の支出の傾向を知るには、一度、一日のお金の流れを書き出してみるといい」とアドバイスする。
■□合理的な保険は
保険の見直しも重要なポイントだ。かつて保険のコンサルティングを営んでいた及川さんは「生命保険はいざという時、家族に現状と同レベルの生活を保障するためのものと考えるべきだ」と指摘する。「何歳で死亡しても定額の保険金が下りるタイプより、死亡後、毎月決まった額の保険金が家族に支払われる『収入保障保険』や『生活保障特約』の方が掛け金が抑えられて合理的です」
「かつては掛け金を保険会社が運用し、解約時は解約返戻金が戻ってくるタイプが良いとされたが、掛け捨て型で掛け金を抑え、余った資金を運用に回した方が良い」と話す。
■□通信費も工夫を
国内の携帯電話業界では、昨年6月にソフトバンクが家族間の通話を無料とし、auのKDDIも3月から家族間同士の通話を無料にする方針を打ち出した。こうしたサービスを有効に活用するのも手だ。及川さんは「保険と住宅ローン(家賃)が2大支出と言われたが最近はこれに電話やインターネットの通信費が加わった」と話す。
及川さんが薦めるのはインターネット電話「Skype(スカイプ)」。ルクセンブルクのIT会社が03年に開発し、現在、日本国内のユーザーは300万人を超えたとされる。ヘッドホンとマイクが一体となった「ヘッドセット」が1000円前後から、WEBカメラが2000~3000円から販売され、これらの機材を使えばパソコンでお互いの顔を見ながら通話するテレビ電話機能が楽しめる。
光ファイバーやADSLなどのブロードバンド環境が備わっていれば通話も無料。スカイプのソフトはインターネットを通じて無料でダウンロードすることが可能だ。国内外を問わず単身赴任中のお父さんが家族と話す時や、海外に留学している家族や友人と話すのに適している。及川さんは「インターネットを使いこなせば、通信コストも抑えることができる」と指摘する。
毎日新聞 2008年2月24日