イーベイの1-3月期は22%増益、「ペイパル」がけん引
ニューヨーク(ウォール・ストリート・ジャーナル)米インターネット競売大手のイーベイ(Nasdaq:EBAY)が16日発表した1-3月期決算は、22%増益、24%増収となった。旗艦の競売事業と電子決済サービス部門「ペイパル」がけん引した。同社は2008年通期の売上高と1株利益の見通しをウォール街の予想を上回る水準に引き上げた。
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1-3月期の「一般に認められた会計原則(GAAP)」ベースの純利益は4億5970万ドル(前年同期は3億7720万ドル)、1株利益は34セント(同27セント)。
株式報酬費用や取得した無形資産の償却などを除いた非GAAPベースの1株利益は42セント(同33セント)。調査会社トムソン・ファイナンシャルが集計したアナリスト平均予想(39セント)を3セント上回った。
売上高は21億9200万ドル(前年同期は17億6800万ドル)。ウォール街の平均予想(20億7000万ドル)と、同社が1月の10-12月期決算時に示した見通しレンジ(20億-20億5000万ドル)を上回った。
イーベイはこの日、08年通期の売り上げ見通しレンジを87億-90億ドルとし、1月時点の見通し(85億-87億5000万ドル)から上方修正した。トムソンがまとめたアナリスト平均予想は87億9000万ドル。
通期の1株利益については、GAAPベースで1.35-1.40ドル、非GAAPベースで1.70-1.75ドルとの見通しを今回示した。1月時点の見通しはGAAPベースが1.27-1.31ドル、非GAAPベースは1.63-1.67ドルだった。アナリスト平均予想は1.68ドル。
この日の発表は、3月31日付で就任したジョン・ドナフー新最高経営責任者(CEO)のデビューとなり、同CEOが2月に競売サイトの仕組みに大掛かりな変更を加えてから初めての決算となった。イーベイは顧客サービスの向上、手数料体系の変更などで旗艦である競売サイトの活性化を狙った。こうした方針転換が売り上げ拡大にやや寄与したものの、イーベイによると、主力の競売事業部門の売り上げ成長をけん引したのは中核の競売の売り上げ増ではなく、主にオンライン広告、案内広告(クラシファイド広告)サイト「キジジ」、チケット転売サイトの「スタブハブ」だった。
実際、旗艦の競売事業の売上高は前年同期比19%増の14億8000万ドル、新規出品数は同10%増加したものの、アクティブユーザー数の伸びは1%と、これまでで最も低かった。
競売事業の増収率は、前年同期(23%)を下回った。イーベイを利用する売り手からの初期のフィードバックも、サイトの変更による影響についてまちまちな反応を表した。一部の出品者は、買い手がサイトに戻ってきていないことに警戒感を示している。
ドイツ証券のアナリスト、ジーティル・パテル氏は「非中核事業の業績は改善したものの、中核(競売事業)に課題があるのは確か」と指摘した。
電子決済サービス部門のペイパルは好調な四半期となった。売上高は前年同期比32%増の5億8200万ドル。米格安航空大手ジェットブルー・エアウェイズ(Nasdaq:JBLU)などの顧客との取引が増えたのが奏功した。インターネット電話サービス部門スカイプの売上高は同61%増の1億2600万ドル。
4-6月期について、イーベイの見通しはアナリスト予想とおおむね一致した。同社の見通しは、売上高が21億-21億5000万ドル、非GAAPベースの1株利益が39-41セント。アナリスト平均予想は売上高が21億ドル、1株利益が39セント。
決算はナスダックの取引終了後に発表された。イーベイ株の16日終値は、前日比0.54ドル(1.71%)高の32.12ドル。その後の時間外取引では一段高となり、終値比0.44%高の32.26ドルをつけている。