イーベイの4-6月期は22%増益、競売事業責任者交代へ
サンフランシスコ(ウォール・ストリート・ジャーナル)米インターネット競売大手のイーベイ(Nasdaq:EBAY)が16日発表した4-6月期決算は22%増益となった。ただ、旗艦である競売事業の成長鈍化への懸念を払しょくすることはできなかった。
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イーベイはまた、今年に入り競売事業の責任者に就任したラジブ・ダッタ執行副社長(47)が10月に同職から退くと発表した。後任には「マーケットプレース・オペレーションズ」社長のロリー・ノーリントン氏(48)が就く。
イーベイ在籍10年のベテラン幹部であるダッタ氏は、メグ・ホイットマン前最高経営責任者(CEO)の後任候補と目されていた。ダッタ氏は最高財務責任者(CFO)を務めたほか、競売、電子決済サービス「ペイパル」、インターネット電話サービス「スカイプ」の主要3事業部門も統括した。同氏は取締役の職も降りる予定。
4-6月期は、より成長ペースの速い電子決済、案内広告(クラシファイド広告)、広告事業が、同社の売上高の3分の2を占める競売事業の売り上げの伸び悩みを相殺するのに寄与した。
ジョン・ドナフーCEOは、競売事業の活性化に向けてさまざまな改革を実施しているが、これまでの成果はまちまち。4-6月期に競売事業の売上高は13%増の14億6000万ドルとなったものの、アクティブユーザー数と全商品の販売量の伸び率は、減速したか横ばいにとどまっている。
キャンター・フィッツジェラルドのアナリスト、デレク・ブラウン氏は、4-6月期に「イーベイは引き続き買い手と売り手の間の市場シェアを失った」とし、そのペースは加速している、とコメントした。
すべての完了した取引の価値の合計を示す総取引金額(GMV)も8%増にとどまり、大方のアナリスト予想を下回った。
マジェスティック・リサーチのアナリスト、ジョン・エイケン氏は「私を含め誰もが注目する数字がGMVだが、8%増にとどまったのは期待外れ」と語った。
決算は米株式市場の取引終了後に発表された。イーベイ株の16日終値は前日比1.21ドル(4.50%)高の28.10ドル。その後の時間外取引では下げに転じ、終値比6.44%安の26.29ドルをつけている。
投資家は競売事業の低迷に加えて、同社の7-9月期の見通しにも失望したもよう。イーベイがこの日示した7-9月期の売り上げ見通しは21億-21億5000万ドル。トムソン・ロイターがまとめたアナリスト平均予想(21億7000万ドル)を下回った。1株利益の見通しはGAAPベースで30-32セント、非GAAPベースで39-41セント。アナリスト平均予想は41セントとなっている。
一方、同社は08年通期の見通しをやや上方修正した。イーベイはこの日、通期の売り上げ見通しレンジを88億-90億5000万ドルとし、4月の1-3月期決算発表時の予想(87億-90億ドル)から引き上げた。通期の1株利益もGAAPベースで1.37-1.42ドル、非GAAPベースで1.72-1.77ドルと、従来予想(GAAPベースが1.35-1.40ドル、非GAAPベースが1.70-1.75ドル)を上回るレンジを示した。アナリスト平均予想は売上高が90億1000万ドル、1株利益が1.74ドル。
電子決済サービス部門ペイパルの業績が引き続き輝きを放った。同部門の売上高は前年同期比33%増の6億0200万ドル。また、インターネット電話サービス部門スカイプの売上高は同51%増の1億3600万ドルとなった。ただ、利益率のより薄いこの両部門の成長ペースがより速かったことで、イーベイ全体の営業利益は押し下げられた。
4-6月期のGAAPベースの純利益は4億6030万ドル(前年同期は3億7580万ドル)、1株利益は35セント(同27セント)。非GAAPベースの1株利益は43セント。売上高は21億9600万ドルと、前年同期(18億3400万ドル)に比べて20%増加した。
トムソン・ロイターがまとめたアナリスト平均予想は1株利益が41セント、売上高が21億7000万ドルだった。
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