ニンテンドーDSi:行列必至? 新型登場 カメラ、音楽再生で「遊び」の機能満載
任天堂の携帯ゲーム機「ニンテンドーDSi」が11月1日、1万8900円で発売される。カメラと音楽再生機能を搭載するなど新しい「遊び」を盛り込んでいる。「脳トレ」などで大ブームを巻き起こした「ニンテンドーDS」シリーズの最新版で、「行列必至」の新型機の中身は……。【河村成浩】
http://mainichi.jp/enta/mantan/game/news/20081024mog00m200005000c.html
ニンテンドーDSは04年12月に発売された携帯ゲーム機で、2画面でタッチペンを使った操作など新たな思想で開発された。東北大の川島隆太教授が監修した「脳を鍛える大人のDSトレーニング」などの「非ゲーム」と呼ばれるソフトが、従来のゲームユーザー以外の女性や高齢者などにも受けて大ヒット。06年1月には任天堂がホームページに「おわび」の告知を出す騒ぎとなった。
同年3月には、小型軽量化した「DSライト」が発売され、発売日には徹夜の列ができ、インターネットのオークションでは希望小売価格の数倍の値が付いた。同年末には「脳トレ」が流行語となり、07年まで店頭では品薄状態が続くといった売れ行きで、9月末現在、国内で累計2348万台(数字はすべてエンターブレイン調べ)が販売されている。
三代目となる「DSi」は、「DSライト」より12%薄く、液晶画面の大きさも3.0インチから3.25インチに広がった。機能面では、本体の外側と内側にニつのカメラを標準で搭載した。解像度は30万画素と、最近の携帯電話より低いが、写真を合成したり、二つの顔の似ている度合いを判定したり、顔をゆがませて落書きをしたり、とゲームならではの「遊び」の要素を取り入れている。また、SDカードスロットを搭載し、音楽プレーヤーとして使用できるようになった。タッチペンで再生速度や音程を変えたり、歌を消して、カラオケの練習に使ったり、マイクで録音した自分の声で遊べるなど、アイデア一つで「遊び」の幅が広がるようになっている。
さらにダウンロードサービス「DSショップ」では、インターネットのブラウザーやパラパラマンガも描ける「うごくメモ帳」といったツールが無料で利用できるほか、ゲームソフトを購入できる。画像処理や音声再生ソフトは内蔵されており、DSを「ツール」として自分なりに設定できるようになった。
こうした機能を搭載した「DSi」発売には、ソニー・エンタテインメントの携帯ゲーム機「プレイステーションポータブル(PSP)」との競争激化も背景にある。DSの08年度上半期の販売数は約130万台で、前年同期比37.1%と急激に失速。対するPSPは158万台で同132%と大きな伸びを見せ、累計でも1000万台を突破した。さらに、液晶ディスプレーを改良、マイク内蔵でインターネット電話の「スカイプ」などに対応した新型機「PSP-3000」も16日に発売され、「DS」も“独り勝ち”と安心できなくなってきている。
だが、エンターブレインの浜村弘一社長は「DSiはゲーム機を持つ人口を増やすだろう。新規のユーザーが増えれば、『脳トレ』が再び売れる。今後はゲームだけでなく、電子書籍やマンガ、音楽データを扱おうとするメーカーも出てくるだろう」と予測。東京・秋葉原のゲーム店「メッセサンオー」の稲越一之さんは「発売日には列が並ぶのは確実だが、出荷数が十分確保できるかが、その後の売り上げに影響する」と見ている。
任天堂の岩田聡社長は2日に開かれた発表会で、「DSにはまだ成長の余地がある。一家に一台から一人に一台の流れを作りたい」と新規ユーザー獲得への意欲を語った。そのためには、新機能を生かした新しい「遊び」を提案するようなゲームを開発できるかがポイントとなりそうだ。16日の「PSP-3000」の発売は比較的静かだったが、11月1日の「DSi」発売が果たして盛り上がるか、注目したい。
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2008年10月24日