激安携帯電話でアイフォンに挑む~ハチソンの新会社INQ、50ドル機種を発売
香港の多国籍企業ハチソン・ワンポア(Hutchison Whampoa)は、超格安携帯電話機を製造する新会社INQを設立した。アップルやノキア、サムスン電子といった主要メーカーへの挑戦によって、競合激化は必至と見られる。
http://www.usfl.com/Daily/News/08/10/1014_040.asp?id=64700
ビジネス・ウィーク誌によると、ハチソンの取締役で、INQの最高経営責任者(CEO)を務めるフランク・ミーハン氏は、「それほど優れているとは思えない電話機に大金を払うことにうんざりしている」と語り、インターネットやソーシャル・ネットワーキング・サービス(SNS)を利用できる電話機の価格を可能な限り引き下げる計画だ。
ハチソンの参入は、多機能型携帯電話機(スマートフォン)の値下げ競争につながる可能性がある。調査会社NPDグループによると、アップルのアイフォンやリサーチ・イン・モーション(RIM)のブラックベリーは平均174ドルで販売されている。それに対し、INQは50ドル程度でスマートフォンを販売する計画だ。
その第1弾となる「INQ1」は、2008年中での発売が決まっている英国と豪州を皮切りに、2009年上半期にはハチソンが携帯電話サービスを展開するほかの7市場でも発売される。米国では2009年中に発売される見込みだ。
ハチソンは米国市場において携帯電話ビジネスを展開していないため、新規参入の壁に直面すると予想される。しかし、それと同時に、ソニー・エリクソンやノキア、サムスンは、米国外市場においてハチソンに携帯電話機を供給していることから、ハチソンの米国進出に脅威を感じるに違いない。
INQの挑戦は価格だけではない。INQ1には、イーベイやフェイスブック・モービル、インターネット電話のスカイプといった各社のサービスに対応する機能が内蔵される。例えば、INQはフェイスブックと協同した結果、利用者の友人が新しい写真をフェイスブック・プロファイルに掲載すると、INQ1のホーム・スクリーンにそれが自動的に映し出されるようにした。
一方、ハチソンが提携関係を結んでいない携帯電話サービス事業者(キャリヤー)にINQ1を売り込むのは困難だと見られる。ハチソンは、コストを下げるためにOS使用料支払いを避けたことから、独自のOSを使っている。そのため、INQ1で走るアプリケーションの種類に限界があると指摘される。